【要約】第24回社会保障審議会統計分科会生活機能分類専門委員会

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本会議（第24回社会保障審議会統計分科会生活機能分類専門委員会）は、主にICD-11（国際疾病分類第11版）の日本国内への導入に向けた、特定の分野の用語の日本語訳を確定させることを目的として、2025年11月に書面により開催されました。

第24回社会保障審議会統計分科会生活機能分類専門委員会

以下に、主要な論点、合意事項、および今後の検討方向を5つに整理し、それぞれの政策的な含意（何が動きそうか／何が変わりそうか）を説明します。

整理番号	主要な論点・合意事項・今後の検討方向	政策的な含意（何が動きそうか／何が変わりそうか）
1	ICD-11（国際疾病分類第11版）の国内適用時期の決定	医療情報システムや診療記録の記載方法など、疾患・死因の統計分類に関わる全てのシステムと実務の切り替え準備が本格的に開始されます。
2	「生活機能分類」（ICD-11のV章）の索引用語の和訳案の審議	生活機能やADL（日常生活動作）に関連する用語が統一され、リハビリテーションや介護の現場での評価基準や記録方式に影響を与える。
3	国内で適用するICD-11のバージョンの固定化	国内適用版として2023年1月公表版を用いることが決定されたため、施行後も続くICD-11の継続的な更新への対応方針を確立する必要があります。
4	ICD-11の統計分類表の作成方針の確定	死亡・疾病分類表は日本独自のものを作成する一方で、基本分類表はWHOのMMS（死亡及び疾病統計）を活用することが決まり、日本独自の統計作成のニーズと国際標準との整合性を図るための運用が求められます。
5	ICD-11全章の索引用語（インデックス）の和訳の優先的な推進	国際的に通用する最新の診断コード体系（ICD-11）の利用に向け、医療従事者や情報システム担当者を対象とした研修やマニュアル整備の必要性が高まります。

補足解説:

ICD-11（国際疾病分類第11版）: 統計や保険請求などで使用される、病気やけがの原因を分類し、コード化するための世界的な基準です。約10年後の2027年1月頃の施行を目指し、準備が進められています。
索引用語（All Index Terms）: 分類コードにたどり着くために、医療現場で用いられる具体的な疾患名や症状名など、膨大な数のインデックスとなる用語群です。
V章（生活機能分類）: ICD-11の中でも特に、心身の機能や日常生活における活動能力（例：ADL）に関する項目を扱う部分です。