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令和8年3月26日、厚生労働省にて「第3回小児がん拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ」がオンライン形式で開催されました。
この会議では、2040年を見据えた持続可能な小児がん医療提供体制の構築に向けた議論が行われています。
現在の小児がんを取り巻く環境は、少子化による罹患数の減少や、生存率の上昇に伴う長期フォローアップの重要性の増大など、大きく変化してきました。
これらの背景を踏まえ、現行の小児がん拠点病院等の整備指針を見直すための具体的な方向性が示されました。
本記事では、会議で提示された資料をもとに、今後の小児がん医療提供体制に関する重要な変更点を3つに絞って解説します。
2040年に向けて、がん医療の需要変化等が見込まれる中、引き続き適切ながん医療を受けることができるよう均てん化の促進に取組むとともに、持続可能ながん医療提供体制となるよう再構築していく必要がある。
(資料1 小児がん拠点病院等について.pdf, Page 5)
一つ目の重要な変更点は、小児がん拠点病院のさらなる集約化と適正数の見直しです。
日本の小児がん診療施設は、他の先進国と比較して多い傾向にあります。
データによると、小児がんの年間初回治療開始数が1例から2例にとどまる医療機関が、全国に100以上も存在している現状が報告されました。
一方で、小児がんの罹患者数は減少傾向にあり、2025年の1865人から2040年には1589人へと15パーセント減少することが推計されています。
高度かつ複雑な小児がん医療を持続可能に提供するためには、施設の適切な役割分担を踏まえた集約化を推進しなければなりません。
資料では、オランダが拠点病院を1施設に集約化している事例が紹介されました。
日本の人口や山岳地域が多い地理的な特徴を考慮し、国が指定する小児がん拠点病院を現在の15施設から全国10施設程度に集約化する案が提示されています。
拠点病院がひとつに集約化されているオランダと比較すると、人口比で7倍、国土面積比で9倍となる。山岳地域が多い地理的な特徴を考慮すると、10施設程度に集約化するのが望ましい
(資料2 小児がん拠点病院の指定要件の見直しについて.pdf, Page 7)
二つ目の変更点は、新たな指定類型の創設と都道府県における役割の明確化です。
現行の体制では、地域ブロックごとに小児がん拠点病院が整備され、その下に小児がん連携病院が全国に142箇所指定されています。
しかし、この連携病院は各都道府県における位置づけが不明確であるという課題が指摘されていました。
今回の見直し案では、新たに「都道府県小児がん拠点病院」という類型を設けることが提案されています。
これは、各都道府県の診療の拠点となる病院であり、都道府県の推薦をもとに原則1カ所指定される予定です。
さらに、この都道府県小児がん拠点病院が、地域の医療や支援を担う「小児がん連携医療機関」を指定する形に再編されます。
これにより、患者がどの都道府県に住んでいても、適切な診断や治療、そして長期フォローアップにアクセスできる体制の確保を目指します。
小児がん患者が、どの都道府県においても適切な診断・治療にアクセスできるように、各都道府県の診療の拠点となる病院(都道府県小児がん拠点病院)の位置づけを明確化してはどうか。
(資料3 今後の小児がん拠点病院等の指定の考え方について.pdf, Page 8)
三つ目の変更点は、ドラッグラグおよびドラッグロス解消に向けた拠点病院の機能強化です。
現在、欧米で承認されていながら日本では承認されていない医薬品が多数存在しています。
特に、開発未着手の医薬品においては、ベンチャー発の医薬品や小児用医薬品の割合が大きいことがデータで示されました。
小児がん領域では、治療薬の候補が見つかっても保険診療下で使用できる薬が少ないことが大きな課題となっています。
この問題に対応するため、国が指定する小児がん拠点病院の要件に、新規薬剤開発に関する質の高い治験が行える体制が組み込まれます。
国際共同治験への参画を含む新規薬剤開発を担い、我が国の小児がん医療を牽引する高度な機能を有する機関として位置づけられることになります。
小児がん拠点病院を、高度な専門性を有する診療等を提供でき、ドラッグラグ・ドラッグロスの解消に貢献する病院として、国際共同治験の推進等を行い、我が国の小児がん医療を牽引する高度な機能を有する医療機関として位置づける。
(資料3 今後の小児がん拠点病院等の指定の考え方について.pdf, Page 9)
最後に、小児がん拠点病院等の新たな指定に向けた今後のスケジュール案についてお伝えします。
令和8年内にかけて、ワーキンググループでの議論や学会等へのヒアリングが継続されます。
その後、新たな整備指針が公表され、新現況報告書の様式が各医療機関へ配布される予定です。
同年秋頃に都道府県からの推薦や現況報告書の提出を受け付け、指定に関する検討が行われます。
そして、令和9年4月以降に、新しい指定類型に基づく運用が開始される計画となっています。
質の高い小児がん医療の均てん化と集約化を両立させるための制度改革が、いよいよ本格的に動き出します。
次期小児がん拠点病院等の整備指針改定ならびに指定にあたっては、以下のようなスケジュールで進めてはどうか。
(資料3 今後の小児がん拠点病院等の指定の考え方について.pdf, Page 11)
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本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

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