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厚生労働省の医道審議会医師分科会医師専門研修部会は、令和9年度の専攻医募集におけるシーリングの基本方針を決定しました。
地域医療提供体制の確保と専門研修の質の向上を目指し、これまでの運用上の課題を踏まえた見直しが行われています。
今回の決定は、医師の地域偏在や診療科偏在の解消に向けた重要な一歩となるでしょう。
令和9(2027)年度については、今後に向けた運用上の課題の把握等も念頭にしながら、基本的には、令和7(2025)年7月24日医道審議会医師分科会医師専門研修部会において厚生労働省より示された案を踏まえた方針とする。
(資料1-1, Page 2)
令和9年度シーリングの対象選定基準を更新
まず、令和9年度のシーリング対象となる都道府県診療科の選定基準が変更されました。
「2022年医師数」が「2022年の必要医師数」および「2030年の必要医師数」と同数または上回る都道府県診療科が対象となります。
ただし、過去3年間(令和5年度から令和7年度)の採用数の平均が5人以下の都道府県診療科は対象外とされています。
また、外科、産婦人科、病理・臨床検査、救急、総合診療科の6診療科は、引き続きシーリングの対象外です。
「令和4年(2022年)の医師数」≧「令和4年(2022年)の必要医師数」かつ「令和4年(2022年)の医師数」≧「令和12年(2030年)の必要医師数」を満たす都道府県診療科。
(資料1-1, Page 4)
この政策的な含意としては、より長期的な視点で医師の偏在解消を目指し、地域に必要な医師の確保と同時に、過剰な医師供給を抑制する方針が明確になったと言えるでしょう。
特別地域連携プログラムの要件緩和と統合
次に、特別地域連携プログラムの連携先要件が見直され、連携プログラム(都道府県限定分)との統合が決定しました。
具体的には、連携先の足下充足率の基準が「0.7以下」から「0.8以下」に引き上げられ、小児科については「0.8以下」から「0.9以下」に引き上げられます。
また、連携先の施設要件が「医師少数区域」から「都道府県が候補とした施設」に変更されます。
特別地域連携プログラムの連携先要件について、
①足下充足率の基準を「0.7以下」から「0.8以下」に引き上げる。※小児科は「0.8以下」から「0.9以下」に引き上げ
②「医師少数区域」から「都道府県が候補とした施設」に変更する。
(資料1-1, Page 2)
この変更は、地域医療のニーズに柔軟に対応し、より多くの施設が連携対象となることで、地域における専門医の確保と育成を強化する方針を示しています。
また、制度をシンプルにすることで、運用の負担軽減も期待されます。
指導医派遣実績の評価方法を継続
通常プログラムの加算数を算出する際に用いる指導医派遣実績については、令和8年度のシーリング算出に用いた実績が引き続き使用されます。
新たに加算数の設置対象となる都道府県診療科については、令和8年度と同様の方法で実績を収集し、算出する方針です。
ただし、常勤派遣分での採用は、次年度以降の採用実績には計上しないこととされています。
通常プログラム加算数の対象である都道府県診療科について、指導医の全派遣実績のうち、医師少数区域に週5日派遣している派遣実績を更に評価し通常プログラムを追加することを可能とする。
(資料1-1, Page 6)
この政策的な含意は、現場の負担軽減を図りつつ、医師少数区域への常勤指導医派遣を促進することで、地域医療の質の向上を目指す強いメッセージと言えるでしょう。
医師確保計画策定ガイドラインの見直し
次期医師確保計画策定ガイドラインにおいて、医師養成過程を通じた医師の偏在対策に関する取り組みを網羅的に位置づけることが論点となっています。
医学部定員における地域枠の設置、臨床研修制度、専門研修制度、総合的な診療能力を有する医師の育成、中堅・シニア世代を対象としたリカレント教育など、多岐にわたる取り組みが議論されます。
医学部の段階における取組以外にも様々なアプローチを組み合わせた対策がより一層重要となることから、「医師養成過程を通じた対策」についても今後予定されている次期の「医師確保計画策定ガイドライン」に網羅的に位置づけることとした上で、地域に必要な医師の確保の実効性を高めてはどうか。
(参考資料5, Page 11)
これは、医師養成のあらゆる段階で地域医療を支える医師の確保を強化し、地域ごとの実情に合わせた効果的な対策を講じることで、地域医療の持続可能性を高める方針と言えるでしょう。
専門医認定支援事業の推進とスケジュール
地域偏在と診療科偏在の解消に向けた取り組みを一層推進・充実させるため、専門医認定支援事業が強化されます。
この事業では、指導医の派遣や特別地域連携プログラムの運用・作成支援が行われます。
特別地域連携プログラム等の推進のため、専門医認定支援事業における専門研修プログラムの運用や作成の支援について、充実を図る。
(専門医認定支援事業, Page 18)
今後のスケジュールとしては、1月から3月にかけて基幹施設から機構へ指導医派遣実績の提出が行われ、2月からは特別地域連携プログラムの連携先確保が進められます。
春頃にはシーリング数案が決定し、医師専門研修部会へ報告される予定です。
この動きは、専門医制度を積極的に活用し、地域や診療科ごとの医師不足解消に向けた具体的な支援策を講じることで、地域医療の持続可能性を高める狙いがあると言えるでしょう。
1~3月 [基幹施設] 機構へ指導医派遣実績の提出 ※新たに加算数の対象となった都道府県診療科のみ
2月~ [基幹施設] 特別地域連携プログラムの連携先確保
(資料3, Page 2)
今後の議論と取り組みの進捗に注目していく必要があります。
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本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

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