高齢者の医療費は原則3割負担へ、社会保障制度改革の最新動向を解説

医療政策ウォッチャー

引用元: https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20260428zaiseia.html


⬇️医療政策ウォッチャーとは?⬇️

「医療政策ウォッチャー」の歩き方(Podcast・Web・メンバーシップ)|木内 翔太 / Shota KIUCHI
📕どんなメディア? 薬剤師・医療者・アカデミア・ヘルスケアビジネスなどの「健康」に関わるすべての方々のために、厚生労働省やWHOの医療政策ニュースを「要約」してお届けしています。 🎧 無料Podcast(ながら聴き用) 移動中や家事の合間に...

財務省は2026年4月28日、「持続可能な社会保障制度の構築」に向けた議論を行いました。

今回の会議では、医療、介護、障害福祉の各分野における給付と負担のあり方が包括的に示されました。

特に、急速な高齢化と人口減少が進む中で、現役世代の社会保険料負担をいかに抑制するかが最大の焦点となっています。

制度の持続可能性を確保するため、年齢ではなく個人の負担能力に応じた「応能負担」の徹底が強く打ち出されました。

今後も一定の物価・賃金上昇が継続すると想定される中で、医療・介護を中心とした社会保障制度改革を着実に推進することにより、社会保障負担率の引下げを通じて現役世代の負担を軽減し、経済全体の賃上げ政策と相まって、家計の可処分所得の増加につなげていくことが重要である。

(持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ)(PDF_6006KB).pdf, Page 17)

一つ目の重要な論点は、高齢者医療における窓口負担割合の引き上げです。

現在、70歳以上の多くの方の医療費自己負担は1割または2割にとどまっています。

しかし、現役世代との負担の公平性を図るため、70歳から74歳の方の自己負担割合を可及的速やかに原則3割へと引き上げる方針が示されました。

あわせて、70歳以上の高齢者のみに設けられている外来診療にかかる特例措置についても、廃止を含めた見直しが求められています。

さらに、75歳以上の方の負担割合についても、原則3割負担化を目指す過程で、新たに75歳以上となった方々の負担割合は74歳までの割合を維持することが検討されています。

また、人工透析患者などを対象とした特定疾病制度についても、他疾患との公平性の観点から自己負担限度額の見直しが俎上に載っています。

加えて、市販品と類似した医薬品、いわゆるOTC類似薬を含めた薬剤自己負担の見直しも進められます。

保険給付としての必要性が相対的に低い医薬品について、薬剤費の4分の1相当分を患者に「特別の料金」として求める仕組みが検討されています。

年齢による自己負担割合の不公平を是正し、現役世代の保険料負担を軽減するため、負担能力に応じた負担とする観点から、70歳以上の自己負担割合については、可及的速やかに現役世代と同様に原則3割とすべきであり、その実現に向けた具体的な道筋を明確に示すべき。

(持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ)(PDF_6006KB).pdf, Page 50)

二つ目の論点は、介護保険制度における利用者負担の対象範囲の拡大です。

介護費用が大幅に増加する中、自己負担割合を2割とする対象範囲を拡大することが提示されました。

今回の範囲拡大の目安とされた年金収入230万円から260万円という層は、現役時代の給与収入が730万円から870万円だった層に相当し、一定の負担能力があると考えられています。

また、これまで利用者負担がなかったケアマネジメントについても、他の介護サービスとの均衡を図る観点から、新たに利用者負担を導入する方針です。

特に、住宅型有料老人ホームの入居者に係る新たな相談支援の類型を設けた上で、確実に利用者負担を導入することが示されました。

さらに、介護施設における多床室の室料負担や、低所得者向けの補足給付についても、負担の公平化に向けた見直しが進められます。

介護分野では、担い手の確保とあわせて、介護現場の生産性向上も重要なテーマです。

事業所間のデータ連携により、ケアプランのやりとりをオンラインで完結するシステムの導入などが推進されています。

介護保険の利用者負担については、2割・3割負担の導入を進めてきたが、今後も、高齢化による介護費用の増加が見込まれる中で、給付と負担のバランスを確保し、保険料の伸びの抑制を図る観点から、利用者負担の更なる見直しを進めていくことが必要。

(持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ)(PDF_6006KB).pdf, Page 56)

三つ目の論点は、金融所得の反映や高額療養費制度の見直しによる応能負担の徹底です。

現役世代に負担が偏りがちな構造を見直すため、後期高齢者医療制度の窓口負担割合や保険料の算定において、上場株式の配当所得などの金融所得を反映させる仕組みが検討されています。

現在は確定申告をしないことを選択可能であり、申告しない場合には所得に含まれず、負担に反映されないという不公平が存在していることが背景にあります。

この金融所得の反映については、令和8年の通常国会での法案提出が予定されています。

また、高額療養費制度についても、1人当たり医療費の伸びを踏まえて自己負担限度額を一定程度引き上げることが検討されています。

多数回該当の金額を据え置く一方で、新たに年単位の上限を導入するなど、きめ細かい仕組みへの変更が議論されています。

現役世代に負担が偏りがちな構造の見直しの観点から、年齢にかかわらず公平な応能負担を実現するための第一歩として、まずは後期高齢者医療制度の窓口負担割合や保険料等への金融所得(上場株式の配当所得等)の反映を実現するため、令和8年通常国会において法案を提出。

(持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ)(PDF_6006KB).pdf, Page 13)

結びとして、障害福祉分野や国民健康保険制度における改革も急務とされています。

2024年度の障害福祉サービス等の総費用額は、前年度比でプラス11.3パーセントと急上昇しました。

これに対応するため、就労継続支援B型の報酬体系の見直しや、指定基準の厳格化、総量規制の活用などが議論されています。

また、国民健康保険においては、都道府県内での保険料水準の完全統一を加速化させる方針が示されました。

全ての都道府県において、完全統一の目標年度を設定し、その達成を前倒しすることが求められています。

政府はこれらの改革案を、次期診療報酬改定や介護報酬改定、さらには関連法案の提出に向けて具体化していく見通しです。

現役世代の負担軽減と制度の持続可能性のバランスをどのように取るのか、引き続き議論の行方を注視する必要があります。

障害福祉サービス等の総費用額(=自立支援給付費等(公費負担)+利用者負担)は、利用者の増加や一人当たり利用額の増加により、直近10年間で約2倍に増加。

(持続可能な社会保障制度の構築(財政各論Ⅱ)(PDF_6006KB).pdf, Page 71)

⬇️医療政策ウォッチャーとは?⬇️

「医療政策ウォッチャー」の歩き方(Podcast・Web・メンバーシップ)|木内 翔太 / Shota KIUCHI
📕どんなメディア? 薬剤師・医療者・アカデミア・ヘルスケアビジネスなどの「健康」に関わるすべての方々のために、厚生労働省やWHOの医療政策ニュースを「要約」してお届けしています。 🎧 無料Podcast(ながら聴き用) 移動中や家事の合間に...

本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

 


コメント

タイトルとURLをコピーしました