第93回がん対策推進協議会:AYA世代支援の強化とアピアランスケア体制の全国展開へ

医療政策ウォッチャー

引用元: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71239.html


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本日は、令和8年3月9日に開催された第93回がん対策推進協議会の内容についてお伝えします。

今回の会議では、第4期がん対策推進基本計画の中間評価に関する議論が行われました。

あわせて、AYA世代のがん患者への支援状況や、アピアランスケアに関する最新の施策方針が報告されています。

「がんとの共生」分野におけるこれまでの課題の洗い出しと、具体的な支援体制の強化に向けた重要な節目となる会議でした。

第 93 回がん対策推進協議会 議事次第

日 時:令和8年3月9日(月)16:00~18:00

(中略)

議 事 次 第

1 開 会

2 議 題

(1) 報告事項

・AYA世代がん患者の現状及び最近の施策

・アピアランスケアに関する現状及び今後の方針

(2) 第4期がん対策推進基本計画について

・「がんとの共生」分野のコア指標について

・「がんとの共生」分野の中間評価について

(議事次第.pdf, Page 1)

最初の重要な変更点は、AYA世代がん患者への支援体制の強化です。

15歳から39歳のAYA世代は、就学や就労などライフステージの大きな変化を迎える時期にがんと診断されます。

そのため、利用できる支援制度が限られていることや、経済的・精神的な負担が大きいことが課題として指摘されていました。

この課題に対応するため、国は新たに「がんの治療と暮らしを支える制度ガイド」というパンフレットを作成し、令和8年2月に公表しました。

このガイドには、妊孕性温存療法に対する費用助成や、各種の就労支援制度などが分かりやすくまとめられています。

医療機関の相談窓口において、このガイドを活用した若年患者への具体的な経済的支援や就労支援の案内が、より標準的な業務として定着していくことが期待されます。

AYA世代のがん患者の療養環境の課題等の実態調査において、AYA世代がん患者は仕事や経済面等の課題を抱えているものの、患者を支えるための社会資源が不足しているとの相談員の声から、必要な制度やサポートが患者に届いていない可能性があり、在宅療養を含め、経済的支援、妊孕性温存療法等のAYA世代がん患者が利用できる現行の制度について整理し、周知を促進することとした。

AYA世代がん患者が療養生活を送るにあたり、既存の制度を適切に活用することを推進するため、利用できる制度をまとめたパンフレットやウェブページを作成。(令和8年2月公表)

(資料1-1 AYA世代がん患者の現状及び最近の施策(報告.pdf, Page 10)

2つ目のポイントは、アピアランスケア提供体制の全国展開です。

これまで実施されてきたモデル事業の検証結果を踏まえ、今後、各都道府県のがん診療連携拠点病院が整備すべき体制が通知される予定です。

具体的には、医療従事者による患者の心理状態の評価や、多職種による情報提供、専門的な研修を受講した担当者の配置などが求められます。

さらに、令和8年度予算案において、これらの体制整備を後押しするための「アピアランスケアにかかる体制整備支援事業」が新たに創設されました。

各拠点病院において、担当者の配置や多職種連携によるアピアランスケアの提供が、必須の機能として本格的に現場へ実装されていくことになります。

モデル事業の検証結果を踏まえ、今後、各都道府県がん診療連携拠点病院に対して、以下のとおりアピアランスケアについて整備すべき体制を通知において示す予定。

(資料1-2 アピアランスケアに関する現状及び今後の方針(報告).pdf, Page 6)

アピアランスケアにかかる体制整備支援事業(がん診療連携拠点病院機能強化事業内)

令和8年度予算案 27百万円

本事業では、都道府県がん診療連携拠点病院において、がん患者に対し適切なアピアランスケアを提供する体制整備を支援することで、治療に伴う外見の変化に対する困難さを解消し、がん患者が尊厳をもって自分らしく生きることを目的とする。

(資料1-2 アピアランスケアに関する現状及び今後の方針(報告).pdf, Page 7)

3つ目のポイントは、「がんとの共生」分野の中間評価とコア指標の追加です。

中間評価の報告では、「現在自分らしい日常生活を送れていると感じるがん患者の割合」がベースライン値から改善傾向にあることが示されました。

一方で、がん相談支援センターの認知度や、治療前にセカンドオピニオンに関する話を受けた患者の割合が低下しているという課題も浮き彫りになっています。

また、この分野の評価をより精緻にするため、「治療費用の負担による治療変更・断念」と「金銭的負担による生活への影響」に関する2つの指標を、新たにコア指標として追加する案が提示されました。

今後は拠点病院の評価において、患者の経済的負担の軽減度合いや、相談窓口への確実な誘導ができているかが、より厳しく問われることになります。

最終アウトカム指標 000010 全てのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上 現在自分らしい日常生活を送れていると感じるがん患者の割合 70.5%(H30年度) 79.0%(R5年度) A

(資料2-2 「がんとの共生」分野の中間評価について.pdf, Page 3)

311201 がん相談支援センターの認知度 がん相談支援センターについて知っているがん患者の割合(成人) 66.4%(H30年度) 55.1%(R5年度) C

(資料2-2 「がんとの共生」分野の中間評価について.pdf, Page 4)

「300008:治療費用の負担が原因で、がんの治療を変更・断念したがん患者の割合」と「300009:金銭的負担が原因で生活に影響があったがん患者の割合」の2指標を追加することとしてはどうか。

(資料2-1 第4期がん対策推進基本計画「がんとの共生分野」コア指標追加(案).pdf, Page 2)

今回の協議会では、がん患者が治療と生活を両立するための具体的な支援策が数多く議論されました。

提示された中間評価の結果は、ロジックモデルに基づいた客観的な評価であり、今後の施策の軌道修正に直結する重要なデータとなります。

特に、新たに創設される事業や追加される評価指標が、実際の医療現場にどのような変化をもたらすのかが注目されます。

次期基本計画の見直しに向けた議論の行方とともに、各地域での体制整備の進捗を引き続き注視していく必要があります。

ロジックモデルを活用してプログラム評価の手順で評価を実施する。

中間評価では、プロセス評価、インパクト評価を中心に実施する。

(参考資料9 第4期がん対策推進基本計画中間評価(案)作成の流れ.pdf, Page 2)

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本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

 


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