雨の日の便箋

雨の日の便箋 #011

未だに理由は分からないが、動物がとてつもなく怖い。小学校の頃のニワトリ小屋の掃除当番は、卵がもらえるので楽しみにする人が多い中、私は極力回避したかった。ニワトリは、噛む。つつくのと同時に噛んでくるのだ。そして、少し飛ぶ。いくら怖くても、順番...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #009

私には、2歳下の弟がいる。年下だと思ったことが1度もない。小さい頃、よく2人で遊んだ。家族からは歳の違う双子と言われるほどだった。2人にしかわからない言葉を作ったりした。今も弟は覚えているのだろうか。 昔から、知らないことや私には難しいこと...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #008

姉は、お手本のように「姉」である。2歳上の姉は、私が生まれる前から、もうすぐ〇〇ちゃんが生まれてきます!と周囲に紹介してくれていたそうだ。私が生まれてからは、2歳ながら私のお世話をしてくれた。無垢な責任感が可愛い。子供の頃の写真を見返すと、...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #007

優しさとは、心から生まれる想像力が成し得るのと同時に、受け取った側が感じるものであると思う。気持ちに寄り添うこと、望むことを先回りしてすること、相手に恥をかかせないことなど。有難いことに、私は数えきれない優しさに出会って生きてきた。自分が見...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #006

玄関を開けた瞬間、動物が家の中に入ってきたらどうしよう。私には、起こらないことを想像して不安になってしまう癖がある。大抵の場合、人から鼻で笑われる。学生の頃、息が止まってしまったら、と考えると朝まで眠れなかった。担任に話すと、そんな訳あるか...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #005

私は、人が何かを信じたり、推したりすることに対して、格段の興味がある。実は22歳の時に、職場のお客様から声を掛けられ、知らない宗教の現場に連れて行かれたことがある。当時の私には悩みが沢山あり、きっと何かをしでかしそうな雰囲気を纏っていたのだ...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #004

ドラえもんの秘密道具が実際にあるとしたら、何が欲しい?こんな会話を1度はした事があるのではないだろうか。私は朝がとにかく弱い。ギリギリのギリギリまで寝ている。どこでもドアがあればな、と考えた事もあるが、このようなギリギリ人間ならば、どこでも...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #003

今という時は、煙が立ち昇っては消えていくように、過去になる。高二の授業中、過呼吸になった。手足が痺れ、どんどん視界が狭まっていった。それから、授業中や電車で発作が来て、居ても立っても居られないことが増えた。なぜだろう、人が全員漏れなく敵に見...
雨の日の便箋

雨の日の便箋 #002

クランベリーをクランクベリーと言う夫は、受け口のことをがま口と言い、ルイボスティーをルイボスティーニだと思っている。最近では、ホットスポットと、ポッドキャストの区別がつかないようで、私はドラマ ホットスポットに出演していることになっている。...
てくてく道具帳

てくてく道具帳#6 A4方眼ノート

私が使い始めて手放せなくなったA4方眼ノートをご紹介したい。コクヨ キャンパスノートA4 5mm方眼罫 40枚 黒×10(10冊なので注意です) 私は思考の整理にコクヨのA4方眼ノートを使用している。脳内整理にタブレットやPCを使ったりと色...