【医療政策ニュース】人口減少社会を見据えた医療・介護体制の再構築と専門人材の最適配置へ

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引用元: https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20260423zaiseia.html


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本日は、財務省で議論された「人口減少社会の中での総合的な国力の強化」に関する資料から、医療・介護政策の動向をお伝えします。

人口減少社会の中での総合的な国力の強化

(財政各論Ⅰ)

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 1)

今回の会議では、少子高齢化が進行する中での医療や介護分野における人材の適正配置と、提供体制の効率化が主要なテーマとなりました。

(医療・介護を含む)保健衛生・社会事業については、1994年から2024年の間で、労働生産性は低下している一方、就業者数は350万人から964万人へと全産業中最大の伸びとなっている(就業者総数の約19人に1人(約5%)→約7人に1人(約14%))。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 36)

それでは、今後の医療政策における重要な変更点を3つに分けてお伝えします。

1つ目の論点は、医学部などの定員数削減と、専門人材の効率的な活用です。

最新の医師需給推計によれば、2029年~2032年の間で需給が均衡することが見込まれており、医学部6年制を踏まえると、医師数が過剰となることは既に確定的であり、医学部定員を計画的に削減していくことが必要。

歯科医師・薬剤師についても、2012年以降、国家試験の合格者数が平均で定員数の8割程度となっており、既に定員数が過剰。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 38)

医師や歯科医師、薬剤師の数が将来的に過剰になることが見込まれるため、定員の大胆な削減を進める方向性が示されました。

質が確保された希少な医療専門職を最大限に活かすという観点に立って、引き続き、職種間でのタスクシフト・シェアや多職種の連携強化を進めることが肝要。

また、医療提供の更なる効率化に向け、中長期的には、現状では分断されている業際規制の見直しも検討すべきであり、例えば、医療専門資格の統合も視野に入れるべきではないか。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 39)

2つ目の論点は、診療所や薬局の地域単位での統合と大規模化です。

全国で既に10万施設を超える診療所については、人口減少下で外来需要が減少していくことが明らかであるにもかかわらず、増加を続けている。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 41)

外来需要の減少が見込まれる一方で、診療所の数が増加し続けている現状が指摘されています。

小規模分散の診療所の体制により、受付・事務・IT・検査等の機能が施設ごとに散在し、検査設備やシステムへの投資が重複することに加え、医療人材の効率的活用にも制約が生じやすいため、限られた医療資源のより効率的な活用の観点から、地域単位での外来機能の統合・大規模化や医療機器共同調達化を進める必要。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 41)

また、薬局についても同様の課題が挙げられています。

過去30年間で、薬局数は6割以上増加し、薬局に従事する薬剤師の数は3倍以上となっている。

また、薬局は、小規模な形態が大宗を占めている。

こうした小規模分散の体制は、対人業務の充実や安定的な医薬品供給の観点から問題。

限りある医療人材の最適配分を実現し、効率的な医療提供体制を構築する観点から、薬局の集約化や大規模化に向けた取組が不可避。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 42)

3つ目の論点は、診療報酬体系の包括払い化への転換です。

現在の診療報酬体系は、ストラクチャー評価やプロセス評価を基礎としており、出来高払いが中心となっていることから、個々の医療機関で見れば、手厚い人員配置の下で、より多くの医療を提供することが合理的な選択となってしまっている。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 43)

より少ない人員で質の高い医療を提供するため、報酬のあり方を見直す方針が示されました。

アウトカム評価を中心に据えた上で報酬の包括払い化を進めることで、医療の質を確保しつつ、できるだけ少ない人員で医療を提供することに対して適切に評価できる報酬体系に転換すべき。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 43)

また、医療分野を含む補助金や基金のあり方についても、厳しい見直しが求められています。

教育、医療、エネルギー、経済協力、中小企業等多くの分野で、成果指標が未設定あるいは費用対効果が不透明であり、政策効果の検証が十分に行われていない。

効果が確認されないまま事業が継続し、類似施策が重複・並立している例もある。

(租税特別措置・補助金・基金見直しの取組(PDF_480KB).pdf, Page 3)

このように、今後は事業の透明性や効率性を高め、成果に基づいた厳格な制度運用への転換が進められる見通しです。

最後に、今後の展望についてお伝えします。

介護人材の確保と、保険料負担の抑制の両立に向けて、介護報酬による賃上げのみならず、介護現場が生産性向上に取り組み、対応可能な利用者が増え、収益が増加することで、職員の賃上げと、さらなる生産性向上投資につながる、という好循環を実現することが重要。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 44)

人口減少が進む地域における対応も急務となります。

高齢者人口が減少し、介護サービス需要が減少する地域においては、市町村や都道府県が、将来の介護サービス需要を見極め、需要に対してサービスの供給が過剰にならないように留意しつつ、今回の介護保険制度改革で導入される「特定地域サービス」等を活用しながら、配置基準のさらなる柔軟化、介護事業所の多機能化・広域化を推し進めることで、地域の実情に応じて、介護サービス提供を効率化しつつ、必要な介護サービスが維持されるサービス提供体制を構築することが考えられる。

(人口減少社会の中での総合的な国力の強化(財政各論Ⅰ)(PDF_5000KB).pdf, Page 46)

限られた財源と人材の中で、持続可能な医療と介護の制度を維持するための構造的な改革が、今後さらに加速していくと見られます。

次回の診療報酬や介護報酬の改定に向けた議論の行方に、引き続き注目が集まります。

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本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

 


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