【厚労省関連データ分析】日本の国民負担率45.7%へ収束の見通し――国際比較から見える「中福祉・中負担」の現在地

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引用元: https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20260305.html


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本日は、財務省より公表された「国民負担率」に関する最新データについて解説します。

国民負担率とは、私たちの所得(国民所得)のうち、税金や社会保険料としてどれくらい支払っているかを示す指標です。

今回提示された資料では、令和8年度までの推移見通しや、諸外国との詳細な比較が明らかになりました。

今後の社会保障政策や税制の議論において、基礎となる重要な数字ですので、しっかりと確認していきましょう。

国民負担率(対国民所得比)の推移

(国民負担率の推移(対国民所得比)(PDF_88KB).pdf, Page 1)

国民負担率の国際比較

(国民負担率の国際比較(PDF_65KB).pdf, Page 1)

1. 令和8年度の国民負担率は45.7%の見通しで推移

まず一つ目のポイントは、日本の国民負担率の今後の見通しについてです。

資料によりますと、令和5年度の実績は45.7%でした。

内訳は、租税負担率が27.6%、社会保障負担率が18.1%となっています。

その後、令和6年度には46.7%とわずかに上昇する見込みですが、令和8年度(2026年度)の見通しでは再び45.7%に戻ると予測されています。

また、財政赤字分を加えた「潜在的国民負担率」についても見てみましょう。

こちらは令和5年度の49.8%から、令和8年度には48.4%へと低下する見通しが示されました。

【政策的な含意】

コロナ禍での財政支出拡大を経て、国民負担率は5割に迫る水準で高止まりしていましたが、今後は所得の増加等に伴い、負担率は一定の安定水準へ収束していくことが示唆されており、急激な増税路線ではなく、経済成長による税収増を重視する姿勢が読み取れます。

令和元 2019 15.4 14.5 10.2 25.7 18.5 44.1 5.3 49.5 402.8 31.1 570.6

2 2020 17.1 16.0 10.8 27.9 19.4 47.3 15.3 62.6 379.1 32.4 554.3

(中略)

8 2026 18.1 16.9 9.9 28.0 17.6 45.7 2.7 48.4 496.1 32.7 691.9

(国民負担率の推移(対国民所得比)(PDF_88KB).pdf, Page 1)

日本の2026年度(令和8年度)は見通し、2023年度(令和5年度)は実績。

(国民負担率の国際比較(PDF_65KB).pdf, Page 1)

2. 欧州諸国と比較して「中負担」のポジションを維持

二つ目のポイントは、主要先進国との比較における日本の立ち位置です。

2023年の実績値(日本は2026年度見通しを含む比較)で見ると、日本の国民負担率45.7%は、欧州諸国よりも低い水準にあります。

具体的には、フランスが64.8%と最も高く、スウェーデンが55.2%、ドイツが53.4%、英国が49.8%となっています。

一方で、米国は34.2%となっており、日本は米国より高く、欧州より低いという位置づけです。

潜在的国民負担率で見ても、フランスの73.3%や米国の44.9%と比較し、日本は48.4%(2026年度見通し)と、中間のポジションを維持しています。

【政策的な含意】

高福祉・高負担の欧州モデルとも、低負担・自己責任型の米国モデルとも異なる「中福祉・中負担」の構造が継続しており、今後高齢化が進む中で、このバランスを維持するために社会保険料の適正化や給付の効率化がより一層求められる現場環境になると予想されます。

フランス(2023年) 64.8 (45.7)

スウェーデン(2023年) 55.2 (36.3)

ドイツ(2023年) 53.4 (39.8)

英国(2023年) 49.8 (36.2)

米国(2023年) 34.2 (26.1)

(国民負担率の国際比較(PDF_65KB).pdf, Page 1)

潜在的国民負担率 48.4 (34.7) 49.8 (35.5) 44.9 (34.3) 58.4 (42.5) 57.0 (42.6) 57.7 (37.9) 73.3 (51.7)

(国民負担率の国際比較(PDF_65KB).pdf, Page 1)

3. OECD加盟国中では35カ国中26位と低位グループ

三つ目のポイントは、より広い視点での国際比較、OECD加盟国35カ国における順位です。

2023年のデータにおいて、日本の国民負担率45.7%は、35カ国中26位に位置しています。

上位にはルクセンブルク(92.7%)やフランスなどの欧州勢が並び、日本より下位には米国(34.2%)、アイルランド、韓国などが位置しています。

内訳を見ると、日本の租税負担率は27.6%、社会保障負担率は18.1%です。

これに対し、同じような負担率の国々と比較しても、日本は社会保障負担の割合が比較的大きい構造になっていることがグラフから読み取れます。

【政策的な含意】

OECD全体で見れば日本は依然として「低負担国」のグループに属していますが、社会保障負担の比重が高いという特徴があり、現役世代の保険料負担感に配慮しつつ、税財源とのバランスをどう再構築するかが、今後の医療・介護政策の焦点となるでしょう。

26 日本(2023) 45.7

(国民負担率の国際比較(OECD加盟35ヵ国)(PDF_286KB).pdf, Page 1)

27.6 18.1

(国民負担率の国際比較(OECD加盟35ヵ国)(PDF_286KB).pdf, Page 1)

(注1) OECD加盟国38カ国中35カ国。オーストラリアについては社会保障負担、コロンビア及びアイスランドについては国民所得の計数が取得できないため掲載していない。

(国民負担率の国際比較(OECD加盟35ヵ国)(PDF_286KB).pdf, Page 1)

結び

今回のデータからは、日本の国民負担率がここ数年の上昇局面から一服し、45%台後半で安定的に推移する見通しであることが確認できました。

しかし、少子高齢化の進行は止まっておらず、社会保障費の増大圧力は常に存在します。

「潜在的国民負担率」に含まれる財政赤字の縮小が、見通し通りに進むかどうかも、将来世代への負担を考える上で重要な指標となります。

医療現場や政策担当者の皆様におかれましては、このマクロな数字の背景にある、持続可能な制度設計への議論に引き続きご注目ください。

以上、最新の国民負担率データについてお伝えしました。

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本記事は生成AI(NotebookLM)を使用して執筆しております。

 

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