子どもの頃、容姿以外で「この部分が母親譲り」「父親とこの部分が似ている」などと耳にする度に、あまりピンと来なかった。私は私という個であり、親からの影響は受けていないという頑固な考えを持っていた。しかし、大人になるにつれて、怖がりで小心者だが、好きなことには何も臆さず突き進むところは父と同じで、家族のことをお節介にも心配してしまう一面は、母と同じであることに気が付いた。
子どもの頃は、子ども扱いされたくないという思いが強かったのだろうか。今の私は、成長とはまた違った心の変化を実感する。なぜなら、自分以外の存在は他人であるという考えは今も変わらないが、自分が両親の子どもであり、両親と似ている部分があって嬉しいと思えるからだ。
てくてく通信 2025年7日23日号掲載




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