雨の日の便箋 #012

雨の日の便箋

 「いい気味だと思ってるんでしょう?」雨の日の夕方、飼い主の傘に入れてもらえずに、ずぶ濡れで無邪気に散歩する犬を指して友人が私に言った。

 私は動物が極度に怖く、道端で動物がいたら失礼なくらい距離をとる。映像でも怖い。ペットフードならまだ構えられるが、全く関係のないCMで動物が急に出てくると私の心臓に悪い。しかし、嫌いだとか可哀想な目に遭ってほしいとは思わない。人も含めて、動物は命として見ている。

 人以外の動物に可愛いという感情を持ったことがない。意思疎通ができなくて怖い。敵だと思われていそうで怖い。危害を加えられるかもしれなくて怖い。という不安が常にある。きっと動物側も挙動のおかしな人間の私に対して、同じような恐怖を抱いているかもしれない。私が動物を怖く思う理由をいつか自分で判明させたい。

てくてく通信 2025年7月1日号(未配信)







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筆者 

名前:ゆうこりん
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