こんにちは。てくてく放送部の副部長です。今日もひとりごとを書きにやってきました。今回は昨年末のとある日のお散歩について書きたいと思います。お散歩コースは<東京大学本郷キャンパス~不忍池~アメヤ横丁>でした。人間観察が趣味の私と動物観察が趣味の部長。異なる視点をシェアしながら、また時にはお互い別の世界にいるままに一緒に歩きながら、楽しいお散歩でした。
東京大学本郷キャンパスは空気が澄んでいて人も少なく、お散歩にオススメのスポットです。犬の散歩や幼稚園のお迎えの帰り道の人たちが通りすぎ、会話や格好では何者なのか推測できない不思議な人々(例:部長や私)がまばらに佇んでいます。キャンパス内の三四郎池では半袖半ズボンのキッズが池の鴨や鯉に餌をやっていました。私も彼らのようになりたいと思い胸が熱くなりました。冷え性の私は、外気の冷たさにも負けないような体の温もりを持つヒトに憧れます。
ヒトよりも鳥や昆虫が好きな部長は、本郷キャンパスにいる鳩は雉鳩といい、普段街で見かける首元が緑色の土鳩とは違うのだということを教えてくれました。また、金柑の木にわらわらと停まっていた雀達は今段々と減っているのだそうです。またひとつ鳥に詳しくなりました。先日この辺りで特大のネズミを見たのだよとも教えてくれました。ある棟のそばを通ったときは「これはネズミの匂いだよ」とも教えてくれました。決して本意ではないながらもネズミにもひとつ詳しくなりました。
重厚感のある建築物や広々とした空間も本郷キャンパスの大きな魅力ですが、私はあまり手入れされていない植物が自由にのびのびと生きているところが大好きです。蜘蛛は苦手ですが蜘蛛の巣が掃除されていない場所は好きです。「そこにあっていいもの」が多い場所が好きなのだと思います。しかし意外と私の部屋は整理整頓されています。だからこそ外の世界には自由さを求めるのかもしれません。
東京大学本郷キャンパスの裏の門から外へ出て、不忍池へと移動しました。大きな蓮はこの季節は枯れていて、次の夏を想わせる情緒があります。不忍池を歩くたびに、上野は動物園の街なのだと実感します。池のそばに上野動物園があるからということもありますが、何より多様な人々がそれぞれの文化のままに過ごしている様を観察することができるからです。
根元まで染まったピンク色の髪の毛を風になびかせながらLive配信をしている人、鼻歌がカラオケほどのボリュームになって気持ちよく歌っている人。人々に突進する犬にリードを引かれて小走りになる人や、今日で決めたい相手を全力で口説く人。同じヒトでもこんなに生態が違うのだなあと思い、私も私のままでいいのだわと思ったりするのです。
ここでも、ヒトよりも動物が好きな部長が心を躍らせていたのは鳥の姿でした。土鳩、かもめ、キンクロハジロなど、様々な鳥が観察できてルンルンだったそうです。感嘆を込めて「鳥の胸の色が違うよ!」と言われると、不思議と私も鳥の胸の色を観察するようになるのです。違う視点を持った人とのお散歩はやはり面白いなと思いました。一人散歩ももちろんとっても楽しいですが、Googleで「東京 ウォーキング イベント」と検索してみると、お散歩仲間が見つかりそうなイベントが沢山出てくるのでオススメです。
不忍池をぐるっと抜けて、アメヤ横丁へと移動しました。アメヤ横丁では年末が一番人が集まる時だそうです。この日もやはりものすごい人の数でした。ヒトのエネルギー、アウターが掠れる音、飛び交う多言語。不忍池が動物園ならば、アメヤ横丁ではまるで猿山で仲間とぎゅっと固まる猿になったようでした。(地下鉄の満員電車に乗った時のような圧迫感があり、空が見えることと外気に触れていることに気持ちを助けられてゆっくりと進んで行きました。人混みが苦手な方は平日に訪れるのがオススメです。)
アメヤ横丁では、カニ・イクラ・ホタテ・ウニなどの海鮮物、豚肉、鶏肉の直売店が多く並んでいました。相場がわからず値段感がわからなかったので何とも言えないのですが、見たことのない大きさの海鮮、豚の頭、丸ごとの鶏など、ビジュアルだけでも十分に感嘆できる体験でした。カニの脚はヌンチャクくらいのサイズがあり、豚の頭には歯がボロンボロンと付いてました …!
実はこのアメヤ横丁には、平日の夜23時頃にも訪れたことがあります。その際は上記の出店が閉まっており、人もまばらで、少し物悲しいような情緒が魅力的な空間だと思いました。今回は年末のお昼過ぎに訪れ、ヒトの活気・熱気に満ちた空間を楽しんできました。数ある出店の中から部長が発見してくれたカリカリ梅の安売りパック(9袋400円)を買って、御徒町でお寿司を食べて、この日のお散歩は終わりました。
今回のお散歩コース<東京大学本郷キャンパス~不忍池~アメヤ横丁>は、距離としては短いですが、静けさのある東京大学、動物園さながらにトリとヒトを観察できる不忍池、ヒトのエネルギーに満ちたアメヤ横丁と、異なる情緒を一日で味わえてお得感のあるコースだったと思います。部長がよく言うように、都心はひとつブロックを越えると全く違う街になるところが面白いです。これからもお散歩を楽しんで毎日を過ごしていきたいと思います。
【あとがき】
皆様は年末年始どのようにお過ごしでしょうか。お仕事の方、家庭内お仕事の方、お疲れ様です。頑張りすぎず、でもへこたれず、こなしていきましょう。お休みの方は最大限お休みください。
私も今は正月休みの真っ最中なのですが、何だかいつも通りの休日を過ごしています。大晦日には部長が作ってくれた年越しうどんをいただき、22時には就寝しました。部長は一人で除夜の鐘を聞きながら考え事に耽っていたそうです。一月一日もいつも通り6時に起き、三社参りに行こうとして結局一社参りになったり、オーブンの設定をミスしてパンを焦がしたり、昼間からお風呂を沸かして入ったり、あまりやっていることが普段と変わりません(笑)。ですが、お正月やお盆などの非日常感があまり得意でない私としては、ずっと今年みたいなお正月がいいなぁなんて思いました。今年も私らしくゆるゆると生きていきたいと思いました。
てくてく放送部では、ポットキャスト、インスタグラム、フェイスブック、エックス(旧ツイッター)もやっていますので是非そちらも覗いてみてくださいませ。サービス一覧はこちらです。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
【筆者について】
副部長(ふくぶちょう)
関西出身・関東在住・会社員
好きなものごとは散歩、酸味、ジャズ、野球観戦、部長観察
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