雨の日の便箋 雨の日の便箋 #010 「〇〇な気がします。」「〇〇かもしれません。」私は言葉を断定することが苦手である。特に、相手の間違いに気づいたとき、それを伝えるまでに、用意した言葉を頭の中で何度もシミュレーションしてしまう。こちらが緊張感を出してしまえば、その... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #009 私には、2歳下の弟がいる。年下だと思ったことが1度もない。小さい頃、よく2人で遊んだ。家族からは歳の違う双子と言われるほどだった。2人にしかわからない言葉を作ったりした。今も弟は覚えているのだろうか。 昔から、知らないこ... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #008 姉は、お手本のように「姉」である。2歳上の姉は、私が生まれる前から、もうすぐ〇〇ちゃんが生まれてきます!と周囲に紹介してくれていたそうだ。私が生まれてからは、2歳ながら私のお世話をしてくれた。無垢な責任感が可愛い。子供の頃の写真... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #007 優しさとは、心から生まれる想像力が成し得るのと同時に、受け取った側が感じるものであると思う。気持ちに寄り添うこと、望むことを先回りしてすること、相手に恥をかかせないことなど。有難いことに、私は数えきれない優しさに出会って生きてき... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #006 玄関を開けた瞬間、動物が家の中に入ってきたらどうしよう。私には、起こらないことを想像して不安になってしまう癖がある。大抵の場合、人から鼻で笑われる。学生の頃、息が止まってしまったら、と考えると朝まで眠れなかった。担任に話すと、そ... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #005 私は、人が何かを信じたり、推したりすることに対して、格段の興味がある。実は22歳の時に、職場のお客様から声を掛けられ、知らない宗教の現場に連れて行かれたことがある。当時の私には悩みが沢山あり、きっと何かをしでかしそうな雰囲気を纏... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #004 ドラえもんの秘密道具が実際にあるとしたら、何が欲しい?こんな会話を1度はした事があるのではないだろうか。私は朝がとにかく弱い。ギリギリのギリギリまで寝ている。どこでもドアがあればな、と考えた事もあるが、このようなギリギリ人間なら... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #003 今という時は、煙が立ち昇っては消えていくように、過去になる。高二の授業中、過呼吸になった。手足が痺れ、どんどん視界が狭まっていった。それから、授業中や電車で発作が来て、居ても立っても居られないことが増えた。なぜだろう、人が全員漏... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #002 クランベリーをクランクベリーと言う夫は、受け口のことをがま口と言い、ルイボスティーをルイボスティーニだと思っている。最近では、ホットスポットと、ポッドキャストの区別がつかないようで、私はドラマ ホットスポットに出演していることに... 2025.08.24 雨の日の便箋
雨の日の便箋 雨の日の便箋 #001 冬が明け、春がやってくるこの時期。新生活に向け、期待や不安を沢山抱えていた頃は、もう随分昔になる。社会人になってからは、何か始まるような期待と、何も始められなかった自分とのギャップを何度も経験し、春はあまり好きではなかった。 2... 2025.04.18 雨の日の便箋