雨の日の便箋 #007

雨の日の便箋

 優しさとは、心から生まれる想像力が成し得るのと同時に、受け取った側が感じるものであると思う。気持ちに寄り添うこと、望むことを先回りしてすること、相手に恥をかかせないことなど。有難いことに、私は数えきれない優しさに出会って生きてきた。自分が見積もる自身の価値は決まった位置にあるはずなのに、その暖かさをもらうことで、どんな自分であっても他の誰とも違わない同等の大切な存在であると感じることができる。優しさとは、密かな励ましでもある。

 優しさの源は一体何なのだろう。相手を想う気持ちであったり、自然に出るものなのだろうか。見返りを求めた優しさは、純粋な優しさではなくなってしまう。与える側になれるかは分からないが、相手が向けてくれる優しさを感じられる私でありたい。

てくてく通信 2025年6月1日号掲載







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筆者 

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