クランベリーをクランクベリーと言う夫は、受け口のことをがま口と言い、ルイボスティーをルイボスティーニだと思っている。最近では、ホットスポットと、ポッドキャストの区別がつかないようで、私はドラマ ホットスポットに出演していることになっている。
そんな夫の元職場に、外国出身の、日本語勉強中の方がいた。たまに単語を少し間違えて、伝わらないことがある。しかし夫はすぐに、これのこと?と言い当てる。凄い才能だ。もしや、普段から言葉をぼんやり、ふんわり認識しているので、間違った言葉そのものがヒントとなり、何だかすぐ分かるのかもしれない。
しかし夫が外国人の方の言い間違えを理解するスピードより、私が日本人の夫の日本語の言い間違えを理解する方がよっぽど遅いのは、どうしたものか。
てくてく通信 2025年5月1日号掲載

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