私は「人生をどうしよう」と考えるのが好きで得意である。大学院の同期には「いつも人生について(時に悲観的に)悩んでいる」と半分心配されるほどである。自分がどうやって生き抜いていくのか、中高生の頃からものすごく危機感を持っている。怖いのである。

こんな私であるから、「人生本」はそれなりに今まで読んできたが、今回の本は私史上最も参考になった本「人生の経営戦略」をご紹介したい。
この本は人生のキャリア構築に経営戦略学の知見を応用してみた書籍である。私が学部の頃から通算8年くらいかけて考え、悩み、行動してきてぼんやりとたどり着いていた「キャリア観」をもっとはっきりとクリアにわかりやすく執筆されていた。どこを切り取っても単純明快ですごいと言わざるを得ないが、1つだけご紹介したい。

「資本とウェルビーイングの関係」である。人間には4つの資本(時間資本、人的資本、社会資本、金融資本)があり、それらを通じて人生のウェルビーイングを目指している、ということだ。めちゃくちゃわかりやすい説明で感動してしまった。これが本書のさわりである。

もう少し具体的に話すと、①時間資本を使って、②人的資本、③社会資本、④金融資本を手に入れていって、人生のウェルビーイングを目指すということだ。
シンプル化して説明してみる。人間に共通しているのが①時間資本である。この時間資本を用いて②③④のどれかを手に入れつつ人生のウェルビーイングを目指すのが人生である、という過程である。
紹介されていたのは①時間資本を用いて、まず②人的資本(いわゆるスキル)を育てる。その次に③社会資本(所属コミュニティなど)を育てる。最後に④金融資本(お金など)を得ていくフローが効率的である、ということである。

おおむね賛同である。ただしいつまでも②と③ばかりに目がいってしまいそうで怖いな、というのが今の私の懸念点ではある。そんなにお金がたくさん欲しいわけではないが、それなりにはお金欲しいですし。笑
書籍の後半は「で、どうする?」ということがこれまた簡潔に記載されていてすごい。オススメである。よかったら手に取ってみてください。
人生の経営戦略 ―自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20
山口 周 (著)
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記事を書いたのは…

部長(ぶちょう)

職業:フリーランスの自由人。東大院生をしてたり、大学以外で研究してたり。たまに薬剤師してたりもします。
ひとこと
はじめまして。てくてく放送部の部長です。最後までお読みくださりありがとうございます。
忙しい日常の中で「あなたのほっと一息」にご一緒できたらとても嬉しいです。
末永くお付き合いください。
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